わくわく公式派生作オタク

「原作では見られないオリジナルストーリー!」にわくわくが止まらない異端のオタク

新ブログ開設にあたって

 二次元オタクが二次元オタクのために、だいたい以下のような言葉を書いているのを、何度も見てきた。
 「他人になんと言われようと、好きなものがあるというのは素晴らしい」と。

 それは、漫画を原作とするアニメのオリジナルストーリーや、実写映画であっても、当てはまると思っていいのだろうか?

 いいんだと言いたい。
 これはそのためのブログだ。


 ……などという大仰な話は建前であって、これは私の好きな「映像化・小説化等の公式メディアミックスに出てくる、原作にはないオリジナル要素」について語ることを、主な目的としたブログだ。


 気をつけて頂きたいのは、私のスタンスは「何かと拙いものとされがちな、メディア化における原作改変の中にだって、こんな秀逸なのもあるんですよ」ではなく、「確かに突っ込みたいところもあるが、私は好きだ!!!!」であるということだ。

 好きではあるが、あんまり出来は良くないかなと感じたものはある。ベタ褒めすることもあるけど、残念ながら自分は大多数の二次元ファンの人々と、「原作と異なるメディア化」の受け取り方が、致命的にズレてしまっているらしい。なので、「このブログで良作かのように書かれていたから見たのに、ただの原作○○プやんけ…」という思いをさせることもあるかもしれない。だが褒めるにせよ貶すにせよ、自分は自分の思ったことを書くだけだから、責任は取れない。悪しからず。

 ただ、「まあこういう話を全力で書く二次元オタクがいたっていいじゃない」という気持ちをこのブログで表現できたら嬉しい。

 そいじゃ、よろしくお願いします。

 あ、あと普通にメディアミックス以外の話も書くと思う。

 

 

【漫画版ツイステ一章最終4巻】円満雄剣、君は絶対愛されて生きてる子。

※今回の記事にはコミカライズの主人公交代制への強い批判が含まれています。

(ただし、悠河自体及び女性監督生を批判する意図は無いのでご安心ください)

 

 第一章・ハーツラビュル編のコミカライズの最終4巻が発売されてから、もはや七ヶ月以上が過ぎ、とうに第二章の1巻が発売されている。

 1巻からずっと感想記事を書いてきた当ブログが、なぜこの4巻だけをサボってしまう半端なことをやっていたのか。

 

 それはひとえに、4巻の前に発売された本誌の二章連載開始号を通して抱いた、それまでは純粋に楽しみ応援してきたはずのコミカライズシリーズへの失望が大きい。

 失礼を承知で書けば、主人公交代にどんな意義があるとしても、これまで雄剣の築いてきた周囲との関係や奮闘を新主人公にそっくり取られたと読めるように描き、あまつさえ事前に読者へ告知すら行わなかったのは、今振り返っても不信感を抱かれて当然ではないだろうか。

hijikidays2.hatenablog.com

当時の正直な見解はこちら

 

 その上、私は「二章以降の雄剣の活躍も見たい!」と思ったからこそ雑誌も単行本も買い支え、ブログで布教してきたのだ。

 それを全て無意味に感じてしまってからは、4巻を購入こそすれレビューを書くことで再びコミカライズと真剣に向き合うのが辛くなってしまった。

 

 では何がきっかけでこの記事を書いたかといえば、それは今月発売号から連載開始が決まった第三章の告知だ。

 一章と同じ葉月先生とコヲノ先生が担当されるためクオリティは信頼できる一方で、再び連載前に監督生=主人公を「ユウ」としか呼称せず姿も出さない学習能力の無さと、それにより「同じ先生方が担当ならまた雄剣が登場するのか?いや、そう思わせてまた新主人公で落胆させるのか?どっちなんだ!?」と頭を抱えざるを得なくさせるやり方には悪いがうんざりさせられ、もはや「Gファンタジー編集部にはそういう『縛り』でもあるのか?」と勘繰る以外に真っ当な背景を推測するのも困難になってくる。

 三章の告知をどうにかするべきだったのもそうだが、せめて二章の単行本化までの半年間で雄剣がどうなったかくらいちゃんと説明し、「決して雄剣と彼のファンをないがしろにしているわけではありませんよ」とこちらの信頼を取り返す意思を見せてほしかったところ。

 

 なにやらクソ長い愚痴に走ってばかりで申し訳ない。ともかく、三章で再び雄剣に会えるなら良いのだけど、ものすごく辛いがまた新キャラという線もバリバリに想定している。想定できてしまう、と書くべきか。

 だからこそ、私は雄剣ファンとしてコミカライズを楽しんでいた頃の気持ちを、ここに残しておかなければならないと思った。

 それを通して、円満雄剣が作り手にとってどんな存在だったとしても、私をはじめとする読者にとっては当時も今も愛している主人公であるし、三章では無理でもいつか必ず彼に会えることを諦めないと、ここで叫ばなければならない。私にできるのはそれだけだからだ。

 

 

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【アニコナ】「女子会ミステリー」がとってもよかったです

 『名探偵コナン』は原作からして本筋に絡まない事件も多いのと、長寿アニメという関係上、結構多様なアニメオリジナルエピソードを作っている。

 「謎を解いて事件を解決する」フォーマットさえ守れば、『名探偵コナン』として成立してしまうのも大きいのだろう。

 

 アニオリも毎回楽しんでいるが、先週の「女子会ミステリー」は特に年齢を超えたレギュラー女性陣が集合し、彼女達で解決する新鮮さ、そして狂気…いえ良い意味でのツッコミ所と理性のバランスが良くて面白かった。

 

 偶然デパートに居合わせた蘭と園子、灰原と歩美、佐藤刑事。話しているうち、全員が怪しい挙動をする男性達を目撃していたことがわかる。

 彼らは窃盗団なのだが、どうやって犯行を行う気なのか?どうすれば目論見を阻止できるのか?というストーリーだ。

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【アニブリ】たまには原作にないキャラの絡みも楽しんでみる

 本当に遅くなってしまい申し訳ないのですが、以前から「アニメ版『BLEACH』の日番谷と夏梨が仲良くなってるオリジナルストーリーについて書いてもらいたい」とリクエストを頂いておりました。

 

 二人の回は破面篇序盤と終了後に二度ありました。確か(お恥ずかしながら完全には履修できてないけど)原作では接点がないはずです。

 

 一度目の破面篇序盤のあたりには、日番谷先遣隊がそれぞれ空座町で虚と戦いながらも現世の人々とほのぼのやってるアニオリ回が他にも何話か入ってまして、原作ストック等の都合だったのでしょうが(この後織姫が囚われの身になって本格的に破面との戦いが始まるんだよな〜)と思うと嵐の前の静けさですね。

 

 

 で、二人がどう絡むのかというと、夏梨がサッカーの助っ人を探している時に偶然日番谷と出会います。

 「誰がドチビだ!」と心なしか錬金術アニメで親の声より聞いたような声とセリフで叫ぶ日番谷

 それに対し、「そこまで言ってないけど…」とやはり心なしか錬金術アニメで聞いたような声でつぶやく夏梨…。

 

 それはそうと、「あいつ銀髪だし、不良かも…」と警戒していた夏梨の友達の男の子がスーパーシュートを見た途端「すっげー!!冬獅郎かっけー!!」ってめちゃくちゃ懐いてくるの、流魂街で祖母と桃ちゃん以外に忌避されていた過去を踏まえるとほっこりするなー。

 

 いざ試合の日、もぅまぢムリ。。鼻でスパゲッティ食べる練習しょ。。と沈む男の子達を「ここまで来たらやるしかねーだろ!」と引っ張る夏梨ちゃんマジ漢前。

 しかし後からやってきた日番谷のおかげで逆転…まあ、尸魂界にサッカーあるのか…?と思ったりもするけども。無くても天才児(児…?)シロちゃんなら即興で何とかなるのだろうということでね。蹴鞠はありそう。

(別のアニメオリジナルストーリーを見る限り、少なくとも旧アニメの設定では「蹴鞠はあるけどサッカーはない」で確定っぽい)

 最後に日番谷は夏梨が一護の妹だと知るのですが、「お前、黒崎の妹か…道理で…」の次は「お前ら、志波隊長の子供か…道理で…」が聞いてみたいです。知ってるのかな。知らなさそう(アニメ勢より)

 

 

 もう一つのストーリーは藍染を倒した後に入ったもので、少し切ないお話。

 

 

 日番谷は引き続き夏梨達とたまにサッカーをしているようで、カーディガン+シャツ+ネクタイと明らかにそれスポーツ向きじゃないだろって服にも関わらず活躍していました。

 

 このお話では、日番谷が空座町で出会ったおばあさんを「ハルばあちゃん」と呼んで気にかけていると語られています。

 ハルさんは家族がおらず、霊が見えるせいで周りに避けられている。自分の祖母と重ねているのでしょう。

 ハルさんの方も「冬獅郎ちゃん」と孫のように可愛がっていて、自宅で好物の甘納豆を振る舞ってくれます。ほっこりしますね(そればっか)。

 彼がやたらハルさん宅の和室の縁側でイケメン特有の足の組み方をしている絵面は地味にじわじわきますが。

 

 そんなハルさんの家には、「雪が見たい」という想いで現世に留まっている幼い少年の霊がいて……。

 クライマックスは切なく美しい音楽(原作エピソードでも何度か印象深いシーンで流れていた気がします)と雪が降る情景を併せて良い場面になっていました。

here to stay

here to stay

 

 ちなみに、話の途中で夏梨が日番谷を黒崎家に連れて来るのですが、「夏梨ちゃんが彼氏を連れてきた!」と大はしゃぎの遊子、「冬獅郎、お前…」とすごむ一護(冗談でしたが。でも、冗談のために食卓に座って読んでいた新聞を置いて…っていかにもそれっぽいムーブをする凝りようが笑える)が面白かったです。

 遊子は「こんな時にお父さん留守なんだから〜」と言っていましたが、もしいたら…

「夏梨に彼氏だとぉ!?一体どこの男だ…って冬獅郎じゃねえか!!」

「志波隊長!?今までどこに…なんで黒崎の家に!?」

「親父と冬獅郎って知り合いなのか!?親父が志波ってどういうことだよ!」

 …ハルさんの話どころじゃなくなってましたね。留守でよかったわよ。

 一心パパも、こんな空気で息子に自分の過去を話すわけにはいかんよね…と千年血戦篇での過去回を見た後だとつくづく思います。

 

 ところで夏梨は日番谷が死神で、しかも大人のおねいさんを部下に持つ身とわかった後も同い年みたいに振る舞ってるのが面白いです(このへん、毎回「冬獅郎」と呼ぶ一護の妹らしいですね)。

 日番谷も態度は少しぶっきらぼうだけど満更でもなさそうというか。

 一つ目の回では一護が死神だと知って悩んでいた夏梨を「お前の兄だろ」と諭したり、二つ目では少年の霊を信じたい気持ちから出した仮説を否定しなかったり、毎回ラストでは日番谷の優しさとか面倒見の良さが光っている。

 なお夏梨はいつでも自分のサッカーチーム所属の扱いにしてくれてるみたいで、本人も悪い気はしないようです。

 神童ゆえにこういう距離感で付き合える相手って希少なのかもしれませんね。結構良いコンビだと思います。

 

 

 さて、いつもながら記事の締め方が下手で申し訳ないんですが、7月の千年血戦篇第2クールを楽しみにしつつ終わります。ばいばい👋

なんかさあ…納得いかなくない?

 本来ならば今月末に書きたいアニメオリジナルエピソードの記事がありましたが、私が風邪をこじらせ二日仕事を休む事態になってしまったので、現在は復帰しているものの養生のため本腰を入れた執筆は控えることにしました。

 

 それでまあ、そこそこの時間と手間でギリギリ5月が終わるまでにねじ込める記事を模索した結果がこれです。

 

 私は小さい頃から図書館に通っていて、特に熱心に読んでいたのが星座占いの本だったように思います。

 しかし、当時からどうしても納得のいかないことがありました。それは…

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【劇場版コナン】『ハロウィンの花嫁』という遺された人間の物語

 

 今年の映画では久々に黒の組織が絡んでくるのですが、逆に言えばシンガポールの名所がぶっ壊れたり高速リニアが競技場に突っ込んだり渋谷がぶっ飛びそうになったりするのは組織と全く無関係なところで起きてるんですよね。

 …コナン世界、怖いな。「実はこの世界の犯罪率が高いのも組織の仕業で〜」みたいな設定が連載終盤で明かされたら面白いけど、まあ無いよね。

 

 今回は、昨年観に行った『ハロウィンの花嫁』の感想を書きます。

 

 

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【アニボル】懺悔します。私、勘違いしてたんです。

 寂しい…。

 1年以上見てきたアニメが終わる時は、いくら二期の制作が発表されていても寂しい。

 それも1年どころか6年、前作と前々作も合わせれば20年近くも途切れず見続けてきたシリーズなら尚更だ。まあ、1クールアニメなら寂しくないかというと、そんなことはないが。

 

 というわけで、アニメ『BORUTO NARUTO NEXT GENERATION』の第一部が終わった。

 第二部までネトフリの配信を見直すことでロスを埋めようとしたら、それも今月いっぱいで終了だという。嘘だろ…。

4月1日追記:嘘だったみたいで現在も配信されています。

 

 さておき、私はこのアニメ版『BORUTO』に懺悔しなければならないことがある。

 これまで作品を問わずアニメオリジナルについて書いてきたオタクとして、自分で自分が情けなくなってしまうような懺悔だ。

 それは…

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【小説版鬼滅一巻】過酷な世界にささやかな日常が咲く短編集

 春に「刀鍛冶の里編」のアニメ放送を控え、過去回と新作を併せた劇場公開版もヒットするなど、相変わらず人気の高い『鬼滅の刃』。

 

 今回はそのオリジナルストーリーを描いたノベライズ一作目『しあわせの花』のレビューだ。

『キメツ学園』のエピソードも収録されていることを示す表紙。まあイラストみたいに本編軸と学園軸のキャラ同士の共演はないんだけど。ところで本編逸のポーズなに??

 ネタバレと、ちょっと炭カナの話ありまーす。

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