わくわく公式派生作オタク

「原作では見られないオリジナルストーリー!」にわくわくが止まらない異端のオタク

【コナン】『ゼロの推理劇』の安室透の美しさマシマシ超速ジェットコースターぶり

 物心ついた頃から『名探偵コナン』のアニメを視聴していたものの、劇場版を映画館に観に行ったのは『ゼロの執行人』が初めてだったのだが、その結果私も安室の女になってしまった。

 一応アニメの登場回は見ているものの、安室さんのファンとしてにわかの私は、とりあえず登場回を児童向けに小説化した『名探偵コナン 安室透セレクション ゼロの推理劇〈ミステリー〉』(著・酒井匙)を購入。
 読んでみると、安室さんの美貌をあますことなく表現する文章のオンパレードで感動すら覚えた。正直この人の文の書き方、かなり自分好みかもしれない。

 だが、その一方でエピソードの構成のとんでもない偏りには驚愕した……。

 

 ちょっとツイッターで180字以内では感想を書きにくく、せっかくなのでこの場で公開しておく。

 

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【劇場版ヒロアカ1】定番こそが最高だと『二人の英雄』は教えてくれる

 間違って開いた人には申し訳ないんだけど、これは現在公開中の第三作『WORLD HEROES' MISSION』の記事ではない。なぜならコロナが怖くてまだ観ていないからだ。あーでもめちゃめちゃ観に行きたい。すごい観に行きたい。

 

 そんな心を慰めてくれるかのように、今月6日に第一作『二人の英雄』が、金曜ロードショーで地上波初放送された。本当に大好きな映画なので、とても喜ばしい。

 ヒロアカ自体が「王道少年漫画」と評される作品だが、『二人の英雄』はまさに「ジャンプアニメの劇場版」の王道の中の王道のような映画なのだ。

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【アニメワンピ】オールハント・グラントくんはいいぞ

 今オリンピックが開催されているが、当ブログは常にアニオリンピックを開催しているのはみなさんご存知のことと思う。

 意味がわからないって?思いついたから書いてみたかっただけで意味はないので安心してほしい。

 

 これまでアニメオリジナルストーリーについて何度か語ってきたが、原作にはいないキャラクターへの愛をつづったことはあまりなかった気がする。

 今回はアニメ版『ONE PIECE』の「海軍超新星<ルーキー>編」の中心であるアニメオリジナルキャラ、オールハント・グラントを語らせて頂きたい。

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【犯人ネタバレ注意】『11人目のストライカー』はコナンが呪いを解く物語だ

 「食わず嫌い」と言うほどでもないけれど、「この作品、ネットでバカにされてんの見たことあるな」って印象から始まること、あると思う。「他人にどう言われても好きなものがあるのは素晴らしいって話は、アニオリや実写化にも当てはめていいんだろうか?いいんだと言いたい!」なんてお題目を掲げてこのブログを運営してる私も、そう思うことはよくある。 

  「本人役で出演したサッカー選手達が棒読み」と聞いていた、劇場版コナンの『11人目のストライカー』もその一つだった。それなのに、今や毎年Huluで歴代劇場版が期間限定で見放題配信されるたびに、絶対に通しで観る作品だ。

 

 初見のうちで特に好きになったのはサッカーが題材の『11人目のストライカー』で、「ゲスト出演した実在のサッカー選手さんの演技の拙さ」や「試合中に特定のプレーをすれば爆弾が解除される荒唐無稽さ」の印象が先行するが、実際見てみるといい意味で裏切られた。

 

 思うに本作の主題はサッカーをめぐる絶望と希望、サッカーを通した年齢も立場も超える人間同士のつながりであり、そしてそのつながりは犯人との間にも生まれ得たことを示したラストシーンに帰結する。自分にとっては、真っ当な注目の浴び方にも十分値する作品だった……ただし、『ストライカー』の特に好きなところは犯人絡みなので、詳細は書けない。いつかこれ一本でネタバレをふくむ感想を書きたいので、それまでにとっておこう。

そうしてまた自分は『劇場版コナン』に魅了されるのだ - わくわく公式派生作オタク

 

hijikidays2.hatenablog.com

 

 視聴後の私はもうすっかり、『ストライカー』のイメージって「実在のサッカーチームや選手とコラボしてたよねー、でも選手の演技ヘタなんだよねー」で終わっていいんだろうか?いいわけねえだろうがよお!!!!というお気持ちである。

 もちろん、他の人にとって面白くなかったり、好きじゃなかったりするのは仕方ない。だが『ストライカー』のことを棒読みでしか語れない人間がもしいるとすれば、その人がちゃんと見たのかどうか、それは某漫画の実写映画版を「見た目がコスプレ」「興行収入が爆死」「ロケ地が設定と違う」と肝心のストーリーにはかすりもしない情報でしか非難していなかった四年前の職場の同僚くらい怪しいし、十年も経ってから急にアニメ版『トリコ』のグルメスパイザーを笑い物にし始めたネットユーザーくらい怪しい(熱い偏見)。まあ、視聴前は実際そういうイメージを持っていた私が書いても説得力はないだろうが……。

 

 ともかく、この想いを存分にぶつける「いつか」がついにやってきた。というわけで、この記事は『11人目のストライカー』の内容、特に「犯人が誰なのか」を思いきりネタバレしているのでご注意ください。

 

劇場版 名探偵コナン 11人目のストライカー

劇場版 名探偵コナン 11人目のストライカー

  • 発売日: 2017/04/08
  • メディア: Prime Video
 
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【ツイステ】Wi-Fi逝ったしまた好きな食べ物ネタで更新頻度を水増しする

 いつだって、このブログを支えてくれていたものがある。

 原作とはまた違う手法で新たな解釈を見せてくれる、メディアミックスの作り手の人達。自分の好きなものへの愛を語る人達。そしてもちろん、応援してくれるみなさん。

 だが、人ではないけれど間違いなく支えになってくれていたものが、今月突然逝ってしまった。それは……Wi-Fiだ。

 

 

 

 別れは突然訪れた。ある水曜日、帰宅するといつもモバイルデータ通信からWi-Fiに切り替えるのだが、一向に接続できない。少し時間を置けば直るだろう、前にも何度かあったけどそうだったし。再起動すれば直るだろう、以下略。明日になったら以下略。

 

 直らなかった……。

 

 次の土曜に電話をかけると新しいルーターと交換するしかないと言われ、解決したのは翌週であった。

 「モバイルデータ通信しか使えない」となったらおいそれとネットで動画再生ができなくなり、それはつまり「ブログに書きてえな~~」と思ってるアニメを視聴できないということであり、今月は真っ当な公式派生作の記事を二度書き上げるのが厳しい状況となった。ちくしょう!!ただでさえ四月に一度しか更新できなかったというのに!!


 話は変わるが、流行りのスマホゲームにはあまり縁のなかった自分だけども、最近はディズニーの『ツイステッドワンダーランド』にハマっている。

 わくわく公式派生作オタク的には、「Gファンタジー」で連載している公式コミカライズを語りたくてたまらない。コミカライズ版主人公である「伊勢海老監督生」こと円満雄剣くんのキャラの濃さに、ゲームとは違う漫画ならではの見せ方、新規ファンでも入りやすいストーリーのアレンジ。でもさすがに単行本発売後にしたいんですよね……。

 

 というわけで以前の『鬼滅の刃』の記事と同様に、キャラクターの好きな食べ物の話で更新頻度を水増しします!!

hijikidays2.hatenablog.com

 

 みんなもあるよね?「プロフィールに書いてある食べ物が全然聞いたことない、なんだかわからない…」ってこと…!それをちょっと調べてみたよ。

 なお、推しはリドルとラギーだけど今回の記事には出てこないです(二人とも、好きな食べ物が普通に知ってるやつだったので…)

 

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原作と違うアニメも好きな異端のオタクと約ネバ二期の話

 数年前に私はある小説家のエッセイを読んでいたが、それが誰だったのか、タイトルはなんといったのか覚えていない。

 覚えてるのは「好きな小説の映画版を観た後、私はいつも居心地の悪い気持ちになっていた」から始まる一節があったことくらいだ。その後に「だが、◯◯◯の映画版だけは素晴らしくて…」と続くのだが(◯◯◯がなんだったかもやっぱり忘れた)、結局私はそれ以上読み進めることができなかった。

 「この人もあちら側か…」という強烈な居心地の悪さに堪えられなかった。

 

 あくまで私の主観だが、どれだけ自分の好きなものが不評だろうと「他人は他人」と割り切れる強靭な精神でない限り、映像化における原作と違うストーリー展開を好きになることは、居心地の悪さとの無限に続く戦いだ。

 

 もちろん、原作ファンから支持を得られる改変だってあるが、それは人間で言う一部のエリート層みたいなものである。ネットのどこかでエリートが誉められていてもあのエッセイ同様、もれなく「他のアニメや映画の原作改変は悪いものばかりだけど」と(それ、要る?)と言いたくなる枕詞がついてきて、結局居心地の悪さに襲われる。まあ私の居心地とかそんなもん知るかと言われたら、そりゃそうでしょうねとしか返しようがないが。

 

  そして居心地の悪さは、ただでさえ収束どころか拡大を続ける新型コロナウイルスにどこまでも心がすり減らされる時世でも、容赦なんかしてくれない。そのことを、『約束のネバーランド』のアニメ版第二期をめぐる話題で思い知った。

EPISODE1

EPISODE1

  • 発売日: 2021/01/07
  • メディア: Prime Video
 

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【コナン】「米花商店街ダストミステリー」のことを書く(OP感想もあるよ)

 さて、私自身はコロナが怖いんでレンタル待ちを選んだけども、何はともあれ『劇場版名探偵コナン 緋色の弾丸』が一年の延期を経てようやく公開されたことを素直に喜び、祝福したい。

 今回レビューするのは、先々週にテレビで放送された第1002話「米花商店街ダストミステリー」。恒例の劇場版プレストーリーである。恒例とはいっても昨年は公開が見送られたこともあり放送されておらず、こちらも一年越しとなる。

 

 プレストーリーのパターンとして、普段とは違い死人の出ない日常ミステリーであることが多く、今回もそれに当てはまり「ゴミをめぐる謎」だった。帝丹高校でワールドスポーツゲームスに向けたアイディアが募集される一方、米花町では最近ゴミの増加が問題になり、原因は飲食店にあるのではと町内会は揉めている(飲食店側も感情的になってはいたが、コロナ禍がなく四年に一度のスポーツ大会が予定通り開催される世界線でも槍玉に挙げられるのは確かに不憫だ)。そんな中、毎日くずかごの撤去跡にゴミを捨てているのは一体誰なのだろうか……というのが大筋。

 

 見所は、アニメオリジナルストーリーでは珍しく沖矢昴=赤井秀一世良真純が登場することだ。

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