わくわく公式派生作オタク

「原作では見られないオリジナルストーリー!」にわくわくが止まらない異端のオタク

小説『おそ松さん〜番外編〜』の握手会をめぐる年中が濃すぎる件

 まずおことわりというか、今回は結構な下ネタを書いてしまいました。ただ握手してきただけなのに。

 

 あとこのブログではなるべく非公式カップリングの話は控えたかったんですが、一にゃーへの情熱がちょっとはみ出した気がするのでご注意ください。

 

(かといって、他の一にゃー好きな人が期待して読んだらそこまで語ってなくてガッカリさせてしまうかもしれないこの矛盾…!)

 

おそ松さん~番外編~ (集英社みらい文庫)

おそ松さん~番外編~ (集英社みらい文庫)

  • 作者:小倉 帆真
  • 発売日: 2016/07/22
  • メディア: 新書
 

 

 

 「集英社みらい文庫」は小中学生向けの小説レーベルであり、小倉帆真先生による『おそ松さん』のノベライズが出ている。

 今回紹介するのはその一巻目『番外編』であり、内容はオリジナルの短編集となっている。

 

 その一つが「おみくじ」。六つ子が暇つぶしにおみくじを作って引いたら、街でその通りの出来事が次々に起こるというドタバタ劇だ。

 

 

 一松は「アイドルと握手できる」おみくじを持っていたが、偶然にも近くで橋本にゃーの握手会が開催されていた。更に偶然、一松が握手券を手に入れていたのである。

 

 当然ながら、チョロ松は必死に代わってくれと頼む。お前は猫が好きでもネコミミアイドルには興味ないんだろ、と。

 

 一松は「猫の可愛さにタダ乗りしてる奴」とにゃーちゃんを酷評しながらも、チョロ松の引いた「大爆発が起きる」おみくじとの交換だけは嫌だと、握手会に行ってしまう。

 

 アイドルとの握手をすませて一松が戻ってくる。

 正直興味はなかったが、手は柔らかくていい匂いもした。ネコミミもまあ悪くないかと、一松は思う。

 割とエンジョイしている。

 

 せめてにゃーちゃんの握りたての手を自分に握らせてくれと懇願し、弟に「嫌だよ、気持ち悪い」と一蹴されるチョロ松。一周回ってオタクの鑑のような気がしてきた。

 

 

「なあ一松、どうだった?温かかった?柔らかかった?いい匂いがした?」

 このセリフ、チョロ松が聞いているようにも読めるが、個人的にはこの状況を面白がってるおそ松と解釈している。

 なんだこのまるで初体験の感想を聞いているようなセリフは。(※握手しただけです)

 

 アニメ本編の握手会でセ○○スを連呼したおそ松兄さんなら言いそうな気がする。

 

 

 それに対する返答がこれ。

「……すんごくよかった。うまく言葉にできないのが悔やまれるくらいだ」

 えっ……初めて風俗行った感想……?(※握手しただけです)

 

 

 極めつけにこの地の文。

 チョロ松の顔が絶望と嫉妬のまざった、とんでもないものに変わる。そんな反応を、一松はにやつきながら存分に楽しんだ。にゃーちゃんと握手できたことよりも、チョロ松の悔しがる姿を見られたことに満足したらしい。

 

 NTRの文脈!!!!

 NTRの文脈だよ!!!!(※握手しただけです!!!)

 

 などと言いつつNTRが売りのアダルト作品には別に触れていない私であった。申し訳ない。

 

 

 一応また書いておくが、集英社みらい文庫は小中学生向けのレーベルです。

 

 

 まあ、いくら元のアニメがアレだと言ってもさすがにこれはやりすぎた……という意識があったのかどうかは不明だが、二巻目の『番外編再び』ではチョロ松がションベンを漏らしおそ松がう○こを漏らす、対象年齢にふさわしい健全な下ネタになった。健全とは…?

 

おそ松さん~番外編再び~ (集英社みらい文庫)

おそ松さん~番外編再び~ (集英社みらい文庫)

  • 作者:小倉 帆真
  • 発売日: 2017/09/22
  • メディア: 新書
 

 

 

 こんな紹介になってしまったが、『番外編』には他にもアニメとまた違ったテイストの「なごみのおそ松」のエピソードが入っていたり、『番外編再び』では時系列シャッフルとマルチエンドを取り入れていたりと、どちらもオススメである。

 

 最後に、みんなはアイドルさんと握手した感想をこんなとらえ方する大人にならないでくれよな!!(完)