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【コナン】「米花商店街ダストミステリー」のことを書く(OP感想もあるよ)

 さて、私自身はコロナが怖いんでレンタル待ちを選んだけども、何はともあれ『劇場版名探偵コナン 緋色の弾丸』が一年の延期を経てようやく公開されたことを素直に喜び、祝福したい。

 今回レビューするのは、先々週にテレビで放送された第1002話「米花商店街ダストミステリー」。恒例の劇場版プレストーリーである。恒例とはいっても昨年は公開が見送られたこともあり放送されておらず、こちらも一年越しとなる。

 

 プレストーリーのパターンとして、普段とは違い死人の出ない日常ミステリーであることが多く、今回もそれに当てはまり「ゴミをめぐる謎」だった。帝丹高校でワールドスポーツゲームスに向けたアイディアが募集される一方、米花町では最近ゴミの増加が問題になり、原因は飲食店にあるのではと町内会は揉めている(飲食店側も感情的になってはいたが、コロナ禍がなく四年に一度のスポーツ大会が予定通り開催される世界線でも槍玉に挙げられるのは確かに不憫だ)。そんな中、毎日くずかごの撤去跡にゴミを捨てているのは一体誰なのだろうか……というのが大筋。

 

 見所は、アニメオリジナルストーリーでは珍しく沖矢昴=赤井秀一世良真純が登場することだ。

 沖矢さんがすれ違った青年達のポイ捨てを注意すると、彼らはビビって逃げ出してしまう。ぼかあ沖矢さんに注意されるとかご褒美だと思いますけど。ポイ捨てをゆるさないFBI捜査官 いいぞ。

 

 その後、コナン・蘭・園子とばったり出会う形で再登場した時、驚いたのは私だけではないだろう。なんと沖矢さんはユニオンジャック柄のカワイイトートバッグを持っていたのだ。

だいたいこんな感じ。

 この回の前に再放送された「緋色シリーズ」でコナンくんがユニオンジャックのネクタイを着けていたので、それと合わせたのだろうか?

 

 女子高生コンビに中の盗聴グッズを見られるも、大学院の課題のためとなんなくかわす沖矢さん。コナンくんとの「そんなもの持ち歩いてるってことは、FBIの仕事?」「シー🤫…」というやりとりがすごく好きだ。こういう日常の中でも、「黒の組織を追う凄腕捜査官と、その素性を知る数少ない人間であるコナン」の関係がしっかりと見えるのが良い。

 同じことを思った人はたぶん「安室に忍びよる影」(純黒のプレストーリー)で、安室さんとコナンくんが

「(最近安室さんを尾行してるのは)同じ公安の人?」

「それはないな」

「組織の追手……ってことはない?」

という会話をポアロの中でしてるシーンも好きなのでは。私は好きです。

 

 そんなシュウ兄と比べると、世良ちゃんは出番少なめだったが、終盤で蘭ちゃんによる解決策を見せに一緒に来たシーンは、彼女も普段は蘭・園子と同じ一高校生って感じでカワイイ。

 あとこの話は猫が可愛かった(膝から猫がいなくなってビックリする哀ちゃんもカワイイ)。

 

 

 ちなみに、この回でオープニング映像が流用から新規に変わったので(主題歌は引き続き、倉木麻衣さんの『ZEROからハジメテ』)、この映像の感想も書いておきたい。

 まずは、なんといっても海辺で戯れる新一と蘭がカップルらしくてかわいい。赤井家メインの劇場版公開と同時期の切り替わりだし、「さざ波」シリーズのオマージュですかね。ラストの二人が同じ構図のまま新一だけコナンに変わるカットもすごくいい。小さくなっても頭脳だけじゃなく蘭ちゃんへの想いも変わらないコナンくんが好きです。

 

 そして、雨の中で上着をはおる安室さんがマジでかっこよすぎて震える。さりげなく風見さんが出てるのも良い……。

 注目せざるを得ないのはやはり、向かい合った赤井と安室の後ろから巨大な黒いカラスが現れるカット。映像変更前には「世界はあなたの色になる」のガチ殴り合いが流用されていたが、今回の二人は、これから肩を並べて黒の組織の脅威に立ち向かっていくのか?と思わせる。期待を寄せると同時に「赤井と安室はライバル!赤井と安室はライバルだろうが〜〜!!」(キミィ退場しなさい!)とめんどくさい感情もなぜか湧くのだった。

 

 初代ED映像のオマージュっぽい探偵団(背景もよく似てる)、映画さながらのアクションシーンときて、キッド様を見るコナンくんのジト目がジワる。麦わら帽子の哀ちゃんと大阪組も可愛い。今回も楽しいところだらけでお腹いっぱいのオープニングだ。

 土曜の夕方がまたまた盛り上がりそうである。

 

ZEROからハジメテ

ZEROからハジメテ

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