1巻に引き続き、伊勢海老監督生こと円満雄剣くんが主人公のコミカライズ版の感想はじまるよー。
前にTwitterで書いた感想と被ったりもしてますがよかったら。
※2巻の内容のネタバレあります(未収録分は書いてません)
この2巻でついに円満くんは監督生として認められ、グリムと共にNRCに入学する。
というわけで、晴れてこのコンビも正式に結成なのだが、グリムが円満くんの肩に乗ったり抱えられたりしてるのがめちゃくちゃ可愛い。サトシとピカチュウかな??
グリムは結構デカいので体重も相応にありそうだが…まあ円満くんだしな…
あと、タルトを盗み食いした罰を受けてオンボロ寮に来たエースに対して、完全に子供を叱るお父さんムーブしてて笑う。
そして、ケイトとトレイのハーツ三年組は前巻から出ていたものの、本格的な活躍は本巻から。
ケイト先輩めっちゃ顔がいいんですよ…!ユニーク魔法の分身が、見開きで一気に八人出てくるのも壮観!ゲームだと三人までしか画面に映せないもんね…!
トレイ先輩も突然見せる意地悪な表情がすごく素敵だし、ユニーク魔法かける時の腕のたくましさにときめいたよ…!
一章のメインであるハーツラビュル以外のキャラも、ちゃんと気合い入れて描いてくれているのがありがたい。
特にレオナおじたんがワイルドセクシーイケメンすぎる……植物園との絵の相性が良すぎる……。
しかし、もう少しで顔面に蹴り入れられるとこだったのに「ライオンのような人だったな」だけで済ませる円満くんやっぱやべえよ。
食堂の場面では、ゲームだとこの時点でまだ登場しないキャラも描かれており、できるだけ多くのキャラを描く努力を感じさせてくれる。アズールの目の前でタコ料理を食い尽くしたジェイドとフロイドでどうしても笑う。
また、学園関係者も全員登場。
クルーウェル先生はアイシャドウが白黒漫画でも艶やかで美しいし、バルガス先生はちゃんとムキムキに描かれている。
そして初めての魔法史の授業から始まる、トレイン先生の愛猫・ルチウスとグリムの因縁……(かわいい)。
サムさんの「IN STOCK NOW!」のポーズは、後から『プリンセスと魔法のキス』を履修したところ、モチーフと思われるDr.ファシリエと同じポーズだったとわかって感激してしまった。
他にも、コミカライズ独自の見所はたくさんある。まず、オリジナルの裁判(?)シーン。
ハーツラビュル、裁判所(?)あったんや……。リドルの席メッチャ高いな……(おそらく、『ふしぎの国のアリス』での似たシーンを元に描かれている)。
リドルの掲げた杖がエーデュースの首の位置に重なる、まさに斬首刑を連想させるコマも漫画の表現ならでは。
あとハーツラビュルのモブ寮生に結構な割合で獣人属がいる描写にも何か感動を覚えた(ゲームでも設定上はサバナクロー以外にも獣人属がいるものの、立ち絵では登場しない)。
『ふしぎの国のアリス』に登場した動物にならってか、猫やウサギ、ネズミ系の獣人属が多いようだ。
そして以前から「コミカライズで見たいな〜」と思っていたのが本当に描かれて嬉しかった。それは、ヤンキー時代のデュースのビジュアルだ。マジで髪脱色してた!
お母さんのビジュアルも見てみたかったが、きっとまた別の機会があるだろうということで……。
それから、デュースを励ます円満くんがすごくかっこいいのだ。
「お前の優等生への道はもうスタートしているんだ。その強い気持ちがあれば、悔しい気持ちをバネにいつかきっと成し遂げられる。頑張れ!」
い、伊勢海老の兄貴〜〜!!
ゲーム版監督生の同じ場面で出たセリフとは違うんですけど、でも円満くんなら確かにそう言うんだろうなって納得がある。
もう、こう思わせてくれる時点で「円満雄剣というコミカライズ版主人公」、優勝なんですよ。
思えば円満くんもまた、グリムやデュースに小絲くんを重ねることで、彼らと試合に出る目標を果たせなかった悔しさをツイステッドワンダーランドでの今につなげているわけですよね。
円満くんの監督生としての道ももう始まってるんです。
あとグリムへの「こら!」が好き。お父さんかな?お父さんだわ…。
最後に、1巻に続いて細かいけどゲームではなかなか見られないので注目してしまうのが、「座り方」。
裁判所で、エースはあぐらだけどデュースは正座だとか。オンボロ寮の談話室でやはりグリムだけちっちゃいイスに座ってるのがカワイイ。
3巻ではあれがああなってこうなっており、今から秋の発売が楽しみだ。
一方、Gファンタジー本誌ではついにクライマックスに入るところだが、円満くんはどんな活躍を見せてくれるのだろう?ノベライズと共に2章以降もやってくれると信じていたい。