わくわく公式派生作オタク

「原作では見られないオリジナルストーリー!」にわくわくが止まらない異端のオタク

ポケモンの思い出、ゲットだぜー!(テーテレテレレレレー)

 ポケットモンスター、ちぢめてポケモン!ってわざわざ私が言わんでもみんなわかるよな。

 私は五歳離れた兄がいるので、兄の買っていたゲームの「緑」かコロコロコミックで、アニメ開始前後から知ってた気がする。

 

 クリスタルやファイアレッドも遊んでいたが、最もハマっていたのはサファイアだ。最初に選んだのはキモリ

 ジュカインオオスバメサーナイトマリルリコータスをいわゆる旅パにして(完全に趣味と愛着で集めたので攻略に適した布陣だったかは不明。残り一匹は入れ替わりが激しかったような)、映画のイベントでジャスコに並んでジラーチをもらい、かなり苦労してカイオーガを捕まえ(半分がれいとうビームか水タイプに弱いやつだからでは??)……

 

 そんな思い出の詰まったポケモンだが、友達だけでなく普段大して親しくもない同級生も含めて激しくソフトの貸し借りをしているうちに…というか私が一方的に貸してばかりだった気もするが(又貸しを事後報告されたのも一度ではなかった)、気がつくと自分の手元に一つもソフトがなくなっていた。

 貸した覚えのある者全員に聞いて、全員から「とっくに返した」「うちにはない」「そもそも借りたことあったっけ?」と返され、結局一本も戻ってこなかった、苦い少女時代である……。

 

 ……思えば、私の社会的ヒエラルキーは子供の頃からすでに決まっていたのかもしれない。数少ない通信ケーブルの持ち主なので重宝された時期もあったが、しょせんは偽りの栄光だったか……嫌な話になってしまった。

 だが、もちろんそれ以上にポケモンには楽しかった・感動した記憶がたくさんある。

 

 

 ポケモンは多彩なメディアミックスをしているが、その中でも特に存在感が大きいのはサトシとピカチュウが主役のアニメ版(通称アニポケ)だろう。子供時代の自分が特に夢中になっていたアニメの一つだ。

 

 アニポケのポケモン、とにかくピカチュウが可愛い。わいもピカチュウを抱っこしたい人生だった……。

 サトシのことが大好きなチコリータベイリーフも、歌を聴かせた相手を無自覚に眠らせては怒って落書きするプリンも、めちゃめちゃ可愛かった。後者はいつの間にかいなくなってしまったが…(※サンムーンで再登場したとの情報あり)

 そしてサトシのリザードンのかっこよさとツンデレは最高オブザ最高。別れた後も『結晶塔の帝王エンテイ』で助けに来てくれたのはすごく嬉しかった。

ところでピジョットはいつ迎えに来てもらえるのか…

ポリゴン族はいつ許されるのか…

 

 記憶に残ったエピソードは、やはりバタフリーリザードンなど、大切な仲間との別れ。ロケット団マタドガスアーボック、チリーンとの別れも印象深い。

 あのトリオが敵役ながら憎めないのは、「自分のポケモンを愛している」のも大きい。ニャースが、シンジを離れサトシの仲間に入ったヒコザルに優しくしていたのもすごく好きだ。

 もう悪事なんてやめて一般トレーナー(とその相棒のニャース?)になり、サトシ達とも仲良くすればいいのでは…と思ってしまう(まあ、元々協力することだって少なくはないのだが)。

 

 なお、私はサトシの保護していたヨーギラスも可愛さ・エピソード両方の面で大好きで、タマゴ時代に悪人に襲われ母親と引き離されたトラウマを抱えていたこの子が、サトシの優しさに触れて心を開いていくのに感動していた。

 だがそんなヨーギラスとの別れ回に限って見逃した、これまた悲しい思い出がある。アマプラで見るか…。

 辛い境遇を持つヨーギラスがサトシに抱っこされている絵は見る者の心を和ませてくれたが、ヨーギラスの体重は72キロあるらしい。やはりスーパーマサラ人か…?

 

 一方で、ポケモン達がヤドンのおでん屋でのんだくれる回(※最近見直したらこの場面は夢オチでした)サトシとタケシが「こうそくいどうだ!」「おう!」と言ったらめちゃくちゃ足が速くなりトラックに追いついてしまう回タマムシジムは男子禁制なのでサトシが女の子に変装する回、ミルタンクメイドカフェを手伝うためにヒカリやサトシメイド服を着る回…などなど、カオスな話も覚えている。

 魔法少女の力でサトシがピカチュウに変身してしまうオチの回もあり、最初は驚いていたものの「せっかくだからこの姿でピカチュウ達と遊ぶぜ!」と楽しそうな感じで終わった。サトシのこういう前向きなとこ好きだな〜笑(なお、次回で元に戻った)

 

 しかし、『ダイヤモンド・パール』の途中で離脱してそれきりになってしまった。

 これは、中学生になって1〜2クールの深夜アニメに興味が出てきたが、学業・部活と並行して見られる本数には限りがあるため、泣く泣くアニポケを手放すしかなかった…という経緯だった気がする。

 なので、「ヒカリが昔のあだ名を嫌がる理由」や「シンジのデレ」は知らないままだ。シンジとのラストバトルは評価が高いそうだし、今振り返るともったいなかったかも……。ポッチャマも可愛い……。

 

 

 知っている範囲で一番好きなオープニングは…かなり迷うが金銀編の「OK!」。

OK!

OK!

 もちろん歌だけでも素晴らしいが是非映像も一緒に見て頂きたい。

 歌詞の「OK!」に合わせてサトシ・ピカチュウ・カスミ・タケシが軽快に登場するAメロは、見てるだけで元気になる。

 ジョウト地方ポケモン達が生き生きと魅力的に動いており、特にサトシにじゃれつく御三家の愛らしさは異常。

 強キャラ感たっぷりのシゲルとイーブイも良い。ロケット団とブルーとプリンもきゃわ

 サビ終盤は一気に熱いバトルパートとなり、「名前も声も知らない」で本当にモンスターボールを持つ腕しか映らないトレーナーがサトシと対峙するカットはあまりにもエモーショナル。

 あと歌詞の「じまんのわざ からげんき!」が実にサトシらしくて良い。

 

 歌は言わずもがな、離脱メンバーを含めたサトシのポケモンが大集合する映像も実に胸を熱くさせる「スパート!」も大好きだ。

 

 松本梨香さんの歌以外だと、『アドバンスジェネレーション』の最初のOP「アドバンス・アドベンチャー」は、いかにも新しい冒険が始まる!って感じでワクワクした。まさにユウキリンリン・ゲンキハツラツ・キョウミシンシン・イキヨウヨウな曲だ。

 ちなみに、私はこの曲の歌詞にある「ミナモシティに沈む夕日よ」から、(ゲームでもミナモシティに行けば美しい夕日が見れるのでは?)と思っていたがそんなことはなかったぜ!!純粋な子供でした。

 

 エンディングなら、「ひゃくごじゅういち」はコミカルな曲なのに懐かしすぎて変に泣きそうになる。

 それと、使用期間は短かったのに忘れられない「タケシのパラダイス」。お!ね!え!さ!ん!

 

 そして「タイプ:ワイルド」はやっぱし最の高。曲も歌声もいいが、歌詞の「今では世界中探しても見つからない最高のボロボロ靴さ」は本当に素晴らしい。

 しかし!なんと当時の小学生の自分は、「世界中探せばサトシに会って履いてる靴見つけられるやろwww」なんて下校中に友達と笑っていたのだ。

 アホかぁーー!!あの歌詞の美しさが理解できないなんて…自分で自分の感性のクソさに頭を抱えざるを得ない。自分よ、お前には本当に失望した…。

 

 だが、一番を挙げるなら「そこに空があるから」だ。

そこに空があるから

そこに空があるから

  • 江崎とし子
  • アニメ
  • ¥255

 「傷つかぬ者に青空は見えない」…なんと温かく優しい詞だろう。メロディは物悲しいが、この歌には深い優しさが通っている。

 友達とケンカして明日学校に行きたくなかったあの夜、涙ぐむほど沁み入った私の思い出の歌だ。

 

 

 劇場版の話もしよ。

 第一作の主役が人間の業で生み出され「私は誰だ」と問い続けるクローンって…もう初っ端から重すぎるよこの家族で楽しめる長寿アニメシリーズ!!

 『ミュウツーの逆襲』、大人になってからまた見ると新たな発見がありそうです。泣きながら傷つけ合うピカチュウは思い出すたび胸が苦しくなるし、争いを止めようとしたサトシが石になってしまうシーンは怖くて悲しかったなあ…。

 

 劇場版も『ディアルガVSパルキアVSダークライ』までしか見れてないんですけど、私が一番好きなのは『七夜の願い星ジラーチ』ですかね。

 マサトとジラーチの儚くて哀しくて、でもだからこそ美しく尊い友情が泣けるんですよね…。

 メタグラードンの禍々しさも良い。(メタカイオーガはいないのかなあ。見てみたいな。)

 ゲスト敵のバトラーも完全な悪人ではなく、恋人のダイアンは野望に取り憑かれて変わってしまった彼に胸を痛めているけど、バトラーも本当は今でもダイアンを大切に想っていて…あの二人の関係も好きでした。

 その上主題歌が…主題歌「小さきもの」が、サビで涙腺にはめつのねがいをキメてきやがる壮大な名曲なのだ。こうかはばつぐんだ!

 

 他にも『ミュウと波導の勇者ルカリオ』で、訳あって人間を信じられなくなっていたルカリオが、サトシ達と仲良くなっていくのも好きだったな。チョコ食べるとこ大好き。

 やはり、「ポケモンが人間に心を開いていく」のが好きなのだ…。

 

 

 当初、この記事は「ポケモンの思い出を本当にさらっとふり返る」予定だったのに、いつの間にやらアニポケについて書きたいことがたくさん出てきてしまった。

 私って、ここまでアニポケに思い入れがあったのか…知らなかったよ…。(ダイパで卒業してるくせに…)

 

 コミカライズや実写映画版『名探偵ピカチュウ』についても書く予定だったが、それは次回にします。

 ポケモンとの思い出はつづく。つづくったらつづく!

 

▶︎TO BE CONTINUED