わくわく公式派生作オタク

「原作では見られないオリジナルストーリー!」にわくわくが止まらない異端のオタク

【ネタバレ注意】ワイ、5部脱出ゲームのパンフレットだけ読んでよけい行きたくなる

リアル脱出ゲーム×ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風「ジョジョの奇妙な美術館からの脱出」 ジョジョ脱出realdgame.jp

 

『コロナから身を守る』

『脱出ゲームに参加する』

 両方やらなきゃいけないのがジョジョラーの辛いところだな

 

 覚悟はいいか?

 

 俺は…………

 

 …………俺は………

 

 

 できませんでした……

   (´;ω;`)

 

 

 などともたもたしているうちに、公演は中止や延期になってしまった。

 せっかく自分の住む北海道でもやってくれていたというのに……。

 

 

 一方、オリジナルグッズのネット販売が始まった。

 その中には公演内容のネタバレを含むパンフレットもあるというので、「再開されて参加してからの方が…」と迷いはしたものの購入。

 

 そう、これまで脱出ゲームなるものに全く触れてこなかった上に、基本好きなアニメのイベントにはぼっち参加、見知らぬ人たちと協力して挑戦するなど未だに自分なんかにできるとは到底思えないこの私がなぜ『ジョジョの奇妙な美術館からの脱出』にここまで執着するのか?

 

 その理由は純粋にジョジョ5部という作品やキャラクターが大好きだからというのもあるが、とにかく公式から「原作にはなかったオリジナルストーリー!オリジナルキャラ!!オリジナルスタンド!!!」が新しくお出しされるものなら、それを摂取したくてしたくてしたくて仕方がない病に罹患しているからに他ならない。わくわく公式派生作オタク病。

 

 

 というわけでパンフレットを読んだものの、オリジナルキャラ・スカートラの設定が公式サイトより詳しかったり、声優・ディレクターへのインタビューに「こういうシーンがある(らしい)」「こういう展開はボツになった」と書いてあったりするものの、サイトに書いてある以上のオリジナルストーリーの内容がはっきりわかるわけではなかった。

 まあ、公演パンフレットとしてそれで正解だろう。

 

 

 正直言うほどではない気もするのだが、この先には売る側が「ネタバレ注意!」としたパンフレットの記述について思いっきり触れているので、こちらも記載した方がよいと思われる。

 

 ネタバレ注意(後で苦情はきかないぞ!)

 

 

 

 まず気になるのが、本作の敵のスカートラが持つ闇深い設定。

 

 かつては美しい少年だったが、顔に火傷を負って以来母親から愛されなくなったという。

 その母親は、母の寝顔を見守っている時に発現した彼の能力『ザ・シェルター』で、今も閉じ込められているらしい……。

 

 ……え、そもそも自分をかまわなくなった親の寝顔を見守っていた子供って、何……?

 

 

 息子をかまわない母はジョルノの過去を思い出させる。そして閉じ込められていた母と言えば、ディアボロの過去。

 主人公・ラスボス双方の母をめぐる過去と共通性があるのは、果たして偶然なのだろうか……。

 

 その上、「美しいものに執着するようになった」というのが重い……。

 

 ちなみにスキンヘッドなのは荒木先生のラフ画からだそうです。

 

 

 またコンテンツディレクターの山本さん・シナリオライターの鹿野さんのインタビューでは、「ボツになったネタ」の話が非常に興味深い。

 最初は暗殺者チームを出そうと思ったんですが、原作以上の倒し方は思いつかなくて。

 離脱したフーゴが敵になる案もあったけど、ちょっと飛躍しすぎかな、と。

 また、敵がブチャラティたちの能力を盗んで使ってくる、という設定も考えたんですが、最強すぎて倒せず…。

 

 ふ、フーゴ……!フーゴ、出る予定あったんかワレ!!!

 

 これを読んだ時、ボツになったとはいえTwitterフーゴ大好きな相互様に伝えたい気持ちでいっぱいでした……!!でも「ネタバレ注意」だからなあ~~って……。

 

 もし本当に「フーゴと護衛チームが戦う公式派生」ができていたら、自分、あんなに「どうすればこのバトル成立するんだ!!??」って頭抱えながら二次創作書く必要なかったのでは(急に自分の二次創作の話を始めて申し訳ない)。

 

 しかし、荒木先生がどうしても書きたくなかった展開が、あんなエグいところからこんなエグいところまで実現していたかもしれない。

 「離脱後フーゴが、護チを始末したい組織の上司の命令で動くも、実は仲間意識が残っており護チが上司を倒せるように仕組んでいた(そして護チと直接対立はしないまま去る)」という話は、もうすでに『ゴールデンハート/ゴールデンリング』があるので。

 

 

 そう思うと「ちょっと飛躍しすぎかな、と」いう結論になったのもわかります。

 本作はアニメ版の作画によるキービジュアルとキャストを起用していて、そのアニメで「無傷でネアポリスに戻ってるフーゴ」が描かれているわけですし。

 

 それでもやはり見たいか見たくないかで言われれば、見たかったですね……!!

 実は、あらすじでスカートラの語る「お前たちの精神を打ち砕く『真の絶望』」が敵になったフーゴとの戦いであることに、花京院の魂を賭けていたので……!

 

 

 「暗殺者チームを出そうと思ったんですが…」もすごくよくわかる。人気高いし実際みんな魅力的だし。

 サルディニアだからリゾットだったんですかね?「もしもリゾットが護チと直接対決していたら」?

 見たいやつですね。彼がチームのリーダーということもあり、盛り上がりそう……

 

 でも「原作以上の倒し方は思いつかなくて」も本当に共感する。私も暗チとの戦いのifルートを妄想するたびにそうなってしまう。

 リゾット対ドッピオが名勝負というのもある……だがこれ(脱出ゲームオリジナルの護チとの戦い)も見たかった……!(…今更ながら「聞きたかった」が正しいのか?)

 

 

 「能力を盗んで使ってくる敵」はなー!面白そうだけど確かにそれは倒せないですよね。

 

 これはもう完全なパラレルとして、スカートラに閉じ込められたコレクションの中に矢を持ったポルナレフがおり(注…実際のザ・シェルターの設定では、閉じ込められて60分経つと彫像になります)サルディニアでゴールド・エクスペリエンス・レクイエム覚醒という力技に持っていくしかないな。

 この後、脱出ゲームの世界線では全員生存してボスを倒せたぜ!ということで…(バカの発想)(ていうかブチャラティはもう体しんでるじゃねーか)

 

 余談だけど、「エアロスミスムーディー・ブルースとの謎解きの相性は良かったが、(ジッパーで即脱出できる)スティッキィ・フィンガーズとは最悪で…」って仰ってるのが面白すぎてダメだった。

 

 

 いやー……やっぱり参加したかった……。

 

 特にナランチャ役の山下大輝さんの「ラッシュはアニメとはアプローチをかえてみたので…」という言葉を見てから、日に日にこの気持ちが大きくなってきている……。

 というか、印象的だが本編では一度しかなかったボラボラを取り入れてくれてありがたい……。

 

 トリッシュのスパイス・ガールの活躍も、ノトーリアス戦と最終決戦だけなのは勿体ないと感じていたので、そこも非常に気になるところ……。

 

 もういっそ高くてもいいから収録した音声をドラマCDにして売ってくれないだろうかとも思っているのだけど、それだと脱出ゲームの意味がなくなってしまうわけで…………収束後に再演してくれることを願うばかりである。

 

 

 ちなみに脱出ゲームスタッフの皆さんは、恐れ多くて荒木先生のお名前を呼べず「神」と読んでいるらしい。気持ちめっちゃわかる。勝手にわかってばっかだなこの記事。