『名探偵コナン』は原作からして本筋に絡まない事件も多いのと、長寿アニメという関係上、結構多様なアニメオリジナルエピソードを作っている。
「謎を解いて事件を解決する」フォーマットさえ守れば、『名探偵コナン』として成立してしまうのも大きいのだろう。
アニオリも毎回楽しんでいるが、先週の「女子会ミステリー」は特に年齢を超えたレギュラー女性陣が集合し、彼女達で解決する新鮮さ、そして狂気…いえ良い意味でのツッコミ所と理性のバランスが良くて面白かった。
偶然デパートに居合わせた蘭と園子、灰原と歩美、佐藤刑事。話しているうち、全員が怪しい挙動をする男性達を目撃していたことがわかる。
彼らは窃盗団なのだが、どうやって犯行を行う気なのか?どうすれば目論見を阻止できるのか?というストーリーだ。
窃盗団の思惑を探るため、彼らの立場になって考えることにした一同は、想像の中でどこかで見覚えのある女怪盗のレオタードに。
ライバル誌のだよそれ!!
しかも想像の中のみんなは妙にスペクタクルなアクションをしていて、作画にも気合が入っているのが笑いを誘う。
最後は窃盗団の真意を見破り、犯行に現れた彼らの確保に成功したのだがなんと彼らもレオタード姿。
あ、これは無関係です
まあとにかく犯人に推理を突きつけてやりました。佐藤刑事はともかく、なぜ小学生と高校生が周囲の警察官を差し置き、最前列で犯人と対峙しているのかは謎だが。
「探偵女子ファイブの大勝利ね!!」と園子。え、そんな名前なの??と思ったら蘭ちゃん達も同じ反応しててウケる。
ファミレスで打ち上げしつつ、また集まらない?と話す一同。そしたらまた事件が起きたりして…と哀ちゃんがこぼしても、他のメンバーはむしろ乗り気。
「私達で解決よ〜!」と女子組の元気な声が夜のファミレスに響く。
理由は上手く説明できないけどセーラームーンみたいだな…と思いました。キールはいません。
でも、コナンの女性陣らしいパワフルさにあふれたオチですごく好きです。
この中じゃ哀ちゃんが常識人枠というか、ツッコミ役でしたね。まあ実年齢は佐藤刑事に次いで年長だから、順当なのかも?
あと、今回はコナンくんがヒントをくれるのかと思いきや博士とピザ食べながらミステリードラマ一気見するだけで終わったのも意外で面白かった。
しかも、犯人の予想外してるしね。まあ創作物には制作側の都合が入ってくるからなあ…ってことなんでしょう。
今回は良い所がなかったように見えますが、逆に24時間365日殺人事件に巻き込まれてそうなコナンくんにも平和な一日があったことに安心しました。
それにしても、これシリーズ化する気満々だろ!ってオチでしたね。
次回の「張り込み」といい「歩美の絵日記事件簿」といい、シリーズ化するアニオリも結構あるので(浦沢義雄さんの担当回も「浦沢さんの狂気回シリーズ」として見ているのは私だけではないと思われる)、これも是非シリーズ化してほしい私でした。