わくわく公式派生作オタク

「原作では見られないオリジナルストーリー!」にわくわくが止まらない異端のオタク

【ツイステ】Wi-Fi逝ったしまた好きな食べ物ネタで更新頻度を水増しする

 いつだって、このブログを支えてくれていたものがある。

 原作とはまた違う手法で新たな解釈を見せてくれる、メディアミックスの作り手の人達。自分の好きなものへの愛を語る人達。そしてもちろん、応援してくれるみなさん。

 だが、人ではないけれど間違いなく支えになってくれていたものが、今月突然逝ってしまった。それは……Wi-Fiだ。

 

 

 

 別れは突然訪れた。ある水曜日、帰宅するといつもモバイルデータ通信からWi-Fiに切り替えるのだが、一向に接続できない。少し時間を置けば直るだろう、前にも何度かあったけどそうだったし。再起動すれば直るだろう、以下略。明日になったら以下略。

 

 直らなかった……。

 

 次の土曜に電話をかけると新しいルーターと交換するしかないと言われ、解決したのは翌週であった。

 「モバイルデータ通信しか使えない」となったらおいそれとネットで動画再生ができなくなり、それはつまり「ブログに書きてえな~~」と思ってるアニメを視聴できないということであり、今月は真っ当な公式派生作の記事を二度書き上げるのが厳しい状況となった。ちくしょう!!ただでさえ四月に一度しか更新できなかったというのに!!


 話は変わるが、流行りのスマホゲームにはあまり縁のなかった自分だけども、最近はディズニーの『ツイステッドワンダーランド』にハマっている。

 わくわく公式派生作オタク的には、「Gファンタジー」で連載している公式コミカライズを語りたくてたまらない。コミカライズ版主人公である「伊勢海老監督生」こと円満雄剣くんのキャラの濃さに、ゲームとは違う漫画ならではの見せ方、新規ファンでも入りやすいストーリーのアレンジ。でもさすがに単行本発売後にしたいんですよね……。

 

 というわけで以前の『鬼滅の刃』の記事と同様に、キャラクターの好きな食べ物の話で更新頻度を水増しします!!

hijikidays2.hatenablog.com

 

 みんなもあるよね?「プロフィールに書いてある食べ物が全然聞いたことない、なんだかわからない…」ってこと…!それをちょっと調べてみたよ。

 なお、推しはリドルとラギーだけど今回の記事には出てこないです(二人とも、好きな食べ物が普通に知ってるやつだったので…)

 

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原作と違うアニメも好きな異端のオタクと約ネバ二期の話

 数年前に私はある小説家のエッセイを読んでいたが、それが誰だったのか、タイトルはなんといったのか覚えていない。

 覚えてるのは「好きな小説の映画版を観た後、私はいつも居心地の悪い気持ちになっていた」から始まる一節があったことくらいだ。その後に「だが、◯◯◯の映画版だけは素晴らしくて…」と続くのだが(◯◯◯がなんだったかもやっぱり忘れた)、結局私はそれ以上読み進めることができなかった。

 「この人もあちら側か…」という強烈な居心地の悪さに堪えられなかった。

 

 あくまで私の主観だが、どれだけ自分の好きなものが不評だろうと「他人は他人」と割り切れる強靭な精神でない限り、映像化における原作と違うストーリー展開を好きになることは、居心地の悪さとの無限に続く戦いだ。

 

 もちろん、原作ファンから支持を得られる改変だってあるが、それは人間で言う一部のエリート層みたいなものである。ネットのどこかでエリートが誉められていてもあのエッセイ同様、もれなく「他のアニメや映画の原作改変は悪いものばかりだけど」と(それ、要る?)と言いたくなる枕詞がついてきて、結局居心地の悪さに襲われる。まあ私の居心地とかそんなもん知るかと言われたら、そりゃそうでしょうねとしか返しようがないが。

 

  そして居心地の悪さは、ただでさえ収束どころか拡大を続ける新型コロナウイルスにどこまでも心がすり減らされる時世でも、容赦なんかしてくれない。そのことを、『約束のネバーランド』のアニメ版第二期をめぐる話題で思い知った。

EPISODE1

EPISODE1

  • 発売日: 2021/01/07
  • メディア: Prime Video
 

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【コナン】「米花商店街ダストミステリー」のことを書く(OP感想もあるよ)

 さて、私自身はコロナが怖いんでレンタル待ちを選んだけども、何はともあれ『劇場版名探偵コナン 緋色の弾丸』が一年の延期を経てようやく公開されたことを素直に喜び、祝福したい。

 今回レビューするのは、先々週にテレビで放送された第1002話「米花商店街ダストミステリー」。恒例の劇場版プレストーリーである。恒例とはいっても昨年は公開が見送られたこともあり放送されておらず、こちらも一年越しとなる。

 

 プレストーリーのパターンとして、普段とは違い死人の出ない日常ミステリーであることが多く、今回もそれに当てはまり「ゴミをめぐる謎」だった。帝丹高校でワールドスポーツゲームスに向けたアイディアが募集される一方、米花町では最近ゴミの増加が問題になり、原因は飲食店にあるのではと町内会は揉めている(飲食店側も感情的になってはいたが、コロナ禍がなく四年に一度のスポーツ大会が予定通り開催される世界線でも槍玉に挙げられるのは確かに不憫だ)。そんな中、毎日くずかごの撤去跡にゴミを捨てているのは一体誰なのだろうか……というのが大筋。

 

 見所は、アニメオリジナルストーリーでは珍しく沖矢昴=赤井秀一世良真純が登場することだ。

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それでも「最高の最終回」を諦めないのがアニメブラクロの魔法なんだ

 3月30日にアニメ『ブラッククローバー』が最終回を迎えると発表された時、純粋に好きな長期アニメが終わるショックや寂しさもあったが、「このタイミングでか…」という気持ちが大きかった。

 新型コロナウイルスの影響による再放送とアニメオリジナルストーリーを挟み、ようやくスペード王国編のアニメ化に入ってからわずか1クールでの終了。

 ただでさえ原作のストーリーの途中でのアニメ版の終わらせ方は難しい。これは本当に仕方のない話なのだが、ちょうど区切りのいいところで終わらなければ「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドになりがちだ。

 ……というか何年も前、原作における第一章が終わるまでを放送したことで、自分の知ってる中ではかなりキレイに終われた原作付きアニメが「打ち切りみたい」とネットに書かれていて絶句した覚えがある。そりゃ、まだ回収できなかった謎や伏線はあったけどさあ……人の評価って、厳しいね……。

 しかも最終回の直前には味方側のキャラクター達が敵に捕まり、救出のためさらなる修行に挑む展開に。こ、ここで終わっちゃうのか。助けられたかどうかまで見せてくれないとこちとらスッキリできないじゃないか……

 

 しかし、実際に最終回を観た後、私はこのようなことを考えていた自分が恥ずかしいとすら思った。

ページ170 ハルカミライ

ページ170 ハルカミライ

  • メディア: Prime Video
 
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月末だし変なサムネイルに癒される

 今回はもー公式派生作でもなんでもない感じです。

 

 この間、友達が「ネトフリで見られるアニメで何かオススメ教えてほしい」って言ってたから何が配信されてるか調べてみたんだけど、ネトフリのアニメ作品のサムネイル、主役乗っ取り案件が多すぎない!?

 いや、「他のキャラがさも主人公のように、タイトルロゴと一緒にデカデカ映ってる」だけならまだいいんですよ。中には知らない人に作品のジャンルを誤解されかねないシロモノも多くて……。美女に飛びついていこうとするコンとか。きっと『BLEACH』ってかわいいぬいぐるみのほのぼのコメディなんだろうなあ。弟・日々人の愛犬アポとか。きっと『宇宙兄弟』って犬の兄弟の話なんだろうなあ。あとテレビ版エヴァ綾波が無限に並んでるサムネは普通に怖い。

 

 各話数ごとのサムネでも、名もなき脇役しか映ってない案件、なぜかオープニング・エンディング映像から持ってきてる案件は結構色んなアニメで見られる。

 

 ジョジョは4部までは比較的まともなサムネをしていたのに、5部になった途端第一話で涙目のルカ、二話でブチャラティが隠れていたやたら老けて見える少年、三話でポルポのいた刑務所の女刑務官と突然の脇役推しが始まる。

 

 もちろん普通のもあるが、見てると段々感覚が暴走してきて、サムネがメローネの被害に遭った女性のアップでも「まあ主人公を追いつめた強敵を生み出した人だからな…」という気持ちになってくるし、サルディニア島の占い師やボスを刺した麻薬中毒でも「まあ一般人でありながらボスの秘密に迫ったり苦しめたりしたすごい奴らだからな…」と思えてくる。怖い。

 

 ただ、これだけは一言申し上げたい。

 推し・ナランチャのメイン回の11話がオープニング映像のフーゴのシルエットなのはどういうことだよ!!

 そんなことあります!!??

 

 ちなみに『PUI PUI モルカー』は全十二話を三話ずつまとめて配信されているが、サムネの四分の三が人間である。

 

 

 ……ここまでネトフリばかりネタにしてきたけど、このはてなブログの記事に貼りつけられるAmazonプライムビデオのサムネにもたまに変なのがある。

 

 以前『ブラッククローバー』について書いた時のことだ。

hijikidays2.hatenablog.com

 

 第一話のサムネイルを貼りつけたのだが、サブタイトルが「アスタとユノ」なのに、映っているのはアスタでもユノでもなく二人を育てた神父のおじいちゃんだった。

ページ1 アスタとユノ

ページ1 アスタとユノ

  • 発売日: 2017/10/09
  • メディア: Prime Video
 

  どういうことなんだろうか。

 

 しかし、色々調べてみたが「なぜか脇役をサムネにしている」案件はネトフリほどは見つからなかった。まあこれが動画配信サービスとして普通なのだ……

 

 

 ただ最後にもう一つだけ突っ込ませてくれ。

 

 

第1話 降板

第1話 降板

  • 発売日: 2020/10/18
  • メディア: Prime Video
 

 なぜ櫻井孝宏さんをサムネにしたんだ……。

 

 

(ちなみに友達には『Dr.Stone』と『GREAT PRETENDER』を勧めました)

つらい時、苦しい時、漫画版おそ松さんがいてくれた

 

 2月26日、漫画版『おそ松さん』の最終巻が発売された。紙版の第一巻が発売したのは2016年5月。アニメ一期終了後からの付き合いだった。

 

 「おそ松さんの漫画版ってどういうこと?あれは赤塚不二夫先生の漫画『おそ松くん』が原作のアニメでしょ?」と思う方もいらっしゃるかもしれないが、アニメの『おそ松さん』を漫画化したのがこれです。……説明になってなかったらごめん。

 要するに赤塚先生のおそ松くん→アニメおそ松さん→漫画おそ松さんの順で世に生まれている。なお、漫画化といってもストーリーは全て一話完結型のオリジナルだ。

 

 これまで愛読してきた割には長文で語る機会がなかったので、完結を機に布教記事を書くことにした。

 

 

  • 面白い所その一…アニメに負けないほどエピソードのバリエーションが広い

 ニートの6つ子の話を基本としつつ、パラレル設定の回・F6回・じょし松回も入っているため非常にバラエティ豊かで、この節操がないほどの手数の多さこそまさに『おそ松さん』らしい。

 

  • 面白い所その二…尺が短い分だけテンポが良い。

 なので開始二ページでゾンビにされたチョロ松が出てきたりする。*1

 さくさく進むし、一話一話が気楽に読める。このへんもアニメ版と近い感覚で見れるかもしれない。

 

  • 面白い所その三…これまたアニメに負けないほど、強烈なセリフ揃い

「十四松の骨好きなとこ抜いていいから」

「今の病院はお見舞の生花を禁止しているところがあるからオレ自身が花になった」

「なんであいつ生まれて来たんだよ」と暴言を吐かれて)「たぶんお前らをいつか殺すためだと思うよ」

「お前の吐く二酸化炭素地球温暖化に最もひびく…」(案の定カラ松に対して)

「記憶力がアレなの…?」

「かわいいボクがかわいいパンダになったら世界が滅亡するくらいかわいいものが生まれちゃう予感ー」

 話の流れ的にまったく重要じゃない台詞でも妙に印象に残る。

 

  • 面白い所その四…内容と可愛いトーンとの落差

 少女漫画誌掲載ということもあってか、フワフワしてたりキラキラしてたりする可愛らしいトーンが多く使われている。

 ただ漫画版松は下ネタこそ控えめになっているが、モテない成人無職が主役のブラックジョークなのはアニメと変わらないので、トーンと内容とのギャップがすごい。だがそこが面白い。ポップなお花のトーンに囲まれた六つ子は漫画でしか見られない。

 

 ちなみに一巻の初期は松代が息子全員ニートなのを嘆いていたり、6つ子がトト子を好いてはいるが遠慮なく毒を吐いたりしていた(連載が始まったのは第一期が二クール目に入った頃で、原稿の完成はもっと前のはずなので、恐らく時期による都合と思われる)。6つ子の作画もアニメとはだいぶ違う印象だったが、二~三巻あたりでアニメに寄せた描き方が定着している。

 

 そんな漫画版全十巻の中から、特に好きな回を厳選して紹介したい。

 

*1:でもまあ「クリスマスを過ごすリア充への嫉妬」的な説明だけで開始即ゾンビと化した6つ子を通ってきた松クラのみんなには…常識の範疇だよね!

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【アニメジョジョ5部】ブチャラティは「お前もギャングなら」の後に何を言おうとしていたのか

 以前にもアニメオリジナルシーンでのブチャラティについて書いたのだが、

hijikidays2.hatenablog.com

あの時取りこぼしたシリアスな話がある。

 第20話の回想において、パッショーネの麻薬売買を知ったシーンの話だ。

 

ボスからの最終指令

ボスからの最終指令

  • 発売日: 2019/02/27
  • メディア: Prime Video
 

 

 前回の記事では自分からトリッシュの手をにぎるかっこよさと変な喪服の話で終わったが、この20話のアニオリには、これから待つ運命を思うとあまりに残酷な皮肉となっているセリフも入っている。

 一つはフーゴの「これからもっと組織の上を目指しましょう!」(まぶしく輝く瞳と笑顔が付属!)で、もう一つはあのシーンの中でのブチャラティのセリフだ。

 

 ……まず、麻薬売人に重傷を負わされた父を守るためにギャングになった彼が、組織が麻薬売買に乗り出していたと知るまさにその時やっていたのがある一家を他のギャングから守ることなの、もうすでにしんどすぎやしませんかね……。

 

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